ICHIROYAのブログ

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本当に稼いでいるハードワーカーは、立って仕事をする!(「スタンドアップデスク」を使うべき10の理由)

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「スタンドアップデスク」という言葉が何を意味するかご存じだろうか。
僕は知らなかった。
上の写真は、3995ドル(約40万円)する最高級のエグゼクティブ用の「スタンドアップデスク」である。
スタンドアップデスク専門店(standdesks.com)で販売されているもので、上の一見普通のデスクが、ボタンひとつで、天板がせり上がり、下の写真のようになり、立った姿勢で仕事ができるようになる、というものだ。

世のトレンドは、「デスクに座って仕事をする」ではなく、「
スタンドアップデスクに立って仕事をする」になっているのだ。

トレンド? ほんとかよ?

でも、AOLの本社じゃ、10%の人がすでに、
スタンドアップデスクにしているっていうし、グーグル、フェイスブックなどのシリコンバレーの会社じゃ、スタンドアップデスクを使うひとが目立ってきたという。
そういえば、日本でも、ある急成長の外食の会社の本部が、すべてスタンドアップデスクで、みんな立ってPCに向かっているところが、テレビで紹介されていた。

上のスタンドアップデスクを売っているStandupdesks.comも、なんとなくブームだからと最近立ち上げられたものではない。17年前、創業者は、腰痛のある自分のために特注のスタンドアップデスクを作った。ただし、その時の家具製造会社は、1台だけでは作ってくれず、やむなく3台発注した。1台は自分用にして、あまり期待を抱かずに、残り2台をネット販売してみたら、すぐに売れた。そして、そういったニーズがあることに気づいて、この会社を創業したという。

最近、とくに注目が集まっているのは、いくかの研究によって、長い時間座っていることが、いかに研究に悪いかということが明らかになったからだ。
たとえば、ニューヨークタイムズの記事によれば、一日6時間以上座っている男性は、3時間以下の男性に比べて、20%も死亡率が高かった。女性だと、それが40%にも上るという。

このページには、スタンドアップデスクを利用すべき10の理由がまとめられている。

1.  従業員の健康は増進し、なおかつ、仕事の能率があがる

2.立っているときは、座っているときの2倍のカロリーを消費する

3.座っていると、立っているときに比べ、倍の負担を脊椎に与えている

4.立っているときは大きな筋肉を使っており、それが、寿命を縮める病気(糖尿病や心臓病)を予防する効果がある

5.3時間以上は、座り過ぎである!

6.運動しても、座り過ぎの悪影響をうつけすことはできない

7.とくに女性にとって、座り過ぎは悪い

8.動けば動くほど(立っていれば立っているほど)、健康になれる

9.運動、立っていることは、精神に前向きな影響を与える

10.動けば動くほど、立っていれば立っているほど、頭が良くなる



たしかに、いいことづくめのような気はする。
だいたい、眠気に襲われることが格段に少なくなるのではないだろうか。
ヘミングウェイも立机で作品を書いていたというし、想像力もアップしそうだ。

僕は何年も百貨店の売り場にいたので、一日中、立って仕事をすることがどんなことかわかっている。
2,3日は、足が張ってしんどい。
でも、数日経つと体が慣れて、立っていることに苦痛を感じなくなる。

たしかに、農作業をしているお年寄りは、みんな元気だ。
「立っている」程度の負荷を体に与え続けるのは、長生きの秘訣のような気がしてきた。
そして、そのために、日々、摂取してよいカロリーが増えれば、食生活だって、さらに楽しくなるではないか。

でも、会社に導入したら、反対意見の嵐だろうなあ。
「足が太くなる!」「足がむくむ!」って。
とりあえず、僕の机だけでも、ボタン一つで、スタンドアップデスクになるようにしたいものだ。

しかし、ともかく、「スタンドアップデスク」のムーブメントは一過性ではなく、まず健康に気を配るハードワーカーたちに広まるだろう。
そして、能率を上げたい事務部門のデスクも、徐々にスタンドアップデスクに置き換えられていくのではないだろうか。

アメリカでも、
日本でも、チカラある起業家たちが、「スタンドアップデスカー」と呼ばれる日は近い。