ICHIROYAのブログ

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日本人が、もっと長い夏休みをとるべきもうひとつの理由




夏休みが近づいてきた。
我が家では、休みの計画はだいたい嫁がたてる。
休みのことになると、僕は、つい後回しにしてしまうのだが、休みの計画に関する嫁のテキパキ感は、半端無い。
先のゴールデンウィークも、ギリギリまで予定が決まらず、どこかへ行こうとなったときには、もう2週間ぐらい前。
いまから、犬連れて行けるとこなんて、絶対ムリ~~と、さじを投げたら、翌朝、嫁は、3泊分、それぞれ違うホテルの予約を確保していた。


この夏も、僕の会社は、お盆のある週の前週の土曜日から、日曜日まで、計9日間のお休みをいただくことにしている。(お客様には、たいへん、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。お休みをとらせていただけるように、育ててくださって、本当にありがとうございます!)
例によって、いつからどこへ行くかは、嫁まかせだ。
ホテルとか、ツアーとか、とれたんかな?

それにしても、日本人もみんな、ヨーロッパ人のように、1ヶ月ぐらい、休めばいいのに、と思う。
雰囲気を読めない僕でも、さすがに、お客様が暑いさなかに、汗水たらしておられるなかを、「8月は、バカンスで、フィジーにおります~~」とか言えるものではない。経済的な問題はおいておくとしても。


規制緩和もいいけれど、フランスやドイツのように、長期の有給休暇を法律で義務つければいいのだ。
まったく、おかしな話だ。
社会を、ほんのちょっと便利に、快適にするために、死ぬほど働いて、文字通り、世界一の過労死と自殺率を誇り、バカンスでスペインの海岸に寝転ぶヨーロッパ人を横目で見て、また、働く。
バブルの崩壊とともに、リゾートやバカンスに関する議論もどこかに飛んでいってしまったような雰囲気だが、いまこそ、真剣に考えて欲しいものだ。

いや、なぜ、そんなことを今思ったかというと、こんな提案をみつけたからだ。

Write an Exploration-Themed Haiku  ( 夏休みの体験を俳句で表現しよう!)

 

ご存知のように、俳句(Haiku)は、世界的に人気があり、英語で書かれるものも多い。
この提案は、夏休みの冒険、旅行、バカンスを、究極の短さの詩(Haiku)にして、ほかの人にそこで得たインスピレーションを伝えよう、というものだ。


英語の俳句って、どんなのと思い、調べてみたら、英語の俳句は、3行の短いもので、5-7-5というルールは、音節単位で適用してもいいし、それより短くても良いらしい。季語も同様で、あってもなくても良い。

たとえば、作者不明だけど、旅行をテーマにしたサンプルは、こんな感じ。

Traveling alone

Sweet fragrance of the flower

Leaves the flower


一人旅で、花の甘い香りに魅了され、でも、その香りを記憶にだけ留めて、花に別れと告げる、っていう感じだろうか。
上の動画は、英語俳句の作り方を伝えるもので、ネイティブが、俳句をどんな風に読んでいるかの一端もわかって面白い。

ああ、しかし、ここで、僕が言いたい本筋は、英語の俳句をつくりましょうってことではなく、俳句が世界標準になっている日本文化の素晴らしさでもない。


なぜ、この企画が面白いか。
それは、背景に「夏休みは長いもの」という認識があり、そこで得た貴重な体験やインスピレーション、語れば長い長い話を、俳句の短さに凝縮する、というところなのだ。

俳句の本家、我々日本人の夏休みは、もともと短いので、俳句に凝縮したら、さらに息が詰まってしまうではないか。


そう、この企画に応募するためにも、日本人の夏休みは、長くするべきなのだ!
そうでなければ、生活を楽しむ、という人生の質だけでなく、創造性にも水を開けれれる一方で、いつになっても追いつかない。

ここで、一句と文章を終えたいところだが、時間切れだ。
英語俳句は休み明けに、乞うご期待!