ICHIROYAのブログ

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「ワンちゃん総背番号制」と「世界フンガイ戦争」

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先日、ある美術館へ行くと、その美術館のある公園に、こんな看板があって、困ってしまった。

「犬の散歩 ご遠慮願います」

ラブを連れて嫁と行っていたのだけど、どちらかが美術館を見ている間に、残りのひとりがラブを散歩させるつもりだった。
「ご遠慮」とは、どういうことか。
「禁止」ではないけれど、日本語で、「ご遠慮願います」は、「禁止」と同意ではないのか。
場の雰囲気が読めないとの評価の高い僕だけど、さすがに、これはわかった。

仕方なく、車に戻り、エンジンをかけ、クーラーを入れて待つことにした。
でも、公共の公園だし、ちょっと納得がいかなくて、その看板の意味が知りたくて、公園事務所に電話して尋ねた。

電話に出られたかたは、「禁止ではないです。マナーの悪いひともいるので、できればご遠慮いただきたい、という意味です」とおっしゃる。
「じゃあ、ちゃんと、糞の始末したら、いいってことですか?」
「はい、結構ですよ」
「でも、それなら、看板、変えてくださいよ。ほかの公園の利用者から、白い目で見られますよ」
「はい、すみません・・・・」

と、こんな風な成り行きになった。
で、もうちょっと、看板を考えて欲しいなあ、と思った。

「犬の糞はお持ち帰りください」とか、「犬連れの方は、マナーを守ってください」とか。
まあ、ちょっと、正直、フンガイした。
僕のような、ちゃんとした、犬のオーナーだっているのに、この看板は何だ!と。

きのう、また、フンガイした。
自治会の清掃があって、家の前の通りの雑草を抜いたりした。
で、ちょっと雑草が歩道にはみ出しているようなところをきれいにすると、犬のものらしきフンが一杯出てきた。
うちの近所も、ところどころに犬が落ちていて、道によっては、フンだらけのところもある。
もちろん、それにもフンガイしていたんだけど、家の周りは比較的フンが少ないと思っていたのに、ちょっと草で隠れているところには、フンが大量に残されていることを発見して、湯気がでるほど、フンガイした。


結局のところ、犬のフンの始末をしない連中が、世の中には、うんといて、そういう人たちのおかげで、ちゃんとした犬好きがめちゃくちゃ迷惑しているのだ。
そして、合点した。
あの看板だって、そういった連中を避けるための、窮余の一策だったのだろう。


そういう人たちは、刑務所にぶちこんでしまえ、と思う。
しかし、これは、世界中で起きている、いわば、「戦争」で、「フンガイ(糞害)戦争」では、武力で、敵国を根絶やしにすることなど、できないのだ。
世界一、オシャレでハイブロウで自由な、パリジャンが犬のフンの始末をしないことにかけても、世界一であることは、有名な話だ。

国や街によっては、罰金を、10万円以上にしているところもある。

でも、一見、良さそうに思える「高い罰金」も、ほかの「罰金」とのバランスが崩れると、なんだか、良くなさげでもある。
たとえば、このUKのこのブログには、犬のフンを歩道に残して「1000ポンド(約148000円)」の罰金を払わなくちゃならないのに、なんで、車を歩道に放置(駐車)しても、せいぜい30ポンドか70ポンドの罰金ですむのか、と書かれている。

ヨーロッパ諸国では、比較的、糞に対する罰金が高いが、それもどうやら、日本より糞を放置する人が格段に多かった、という理由もあるようだ。


究極の解決策は、すでにある。
ワンちゃん総背番号制である。
去年、話題になっていたようだが、犬の糞からDNA検査をして、どの個体のものか明らかにする技術が、確立されているのだ。
この会社であれば、30ドルでフンのDNA検査をしてくれる。50ドル出せば、犬の口内から組織をとってDNA検査をして、登録してくれる。

すべての犬のオーナーにこれを義務づければ良いのだ。
すべての犬のDNAを登録して、背番号をつける。
放置されたフンは、誰かが注意するなどの嫌な思いをせずとも、持ち主が判明して、罰金を課すことができるし、迷子になって殺処分される犬も減る。
飼えなくなった犬を捨てる不届き者もいなくなるだろう。

たかが、犬のフンとあなどるなかれ。
犬のフンは、こういう病気を媒介することもあるのだ。

まあ、しかし、「たかが」犬のために、「たかが犬のフン」のために、誰もそこまではしないだろうな・・・

ちなみに、犬のフンのDNA検査の会社は、他国でのディストゥリビューターを募集している。
日本で、手を上げたひといるのかな?
ひょっとしたら、将来、日本のどこかの自治体が、
ワンちゃん総背番号制をはじめるかもしれない。
新規事業にいかがですか?