ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


実際に溺れているひとは、溺れているように見えないことがわかる動画

f:id:yumejitsugen1:20130607070844j:plain
by Hugo Chinaglia

 

子供のころ、泳げなかった。
学校のプールの時間が恐怖だった。
そして、何が一番辛かったというと、ダメな息子というオヤジの落胆が、楽しいはずの夏の海水浴のたびに、僕に突き立てられたことだ。

時代は巡って、親になった僕は、そんなことがないように、と願っている。
僕の子どもたちは、幸い、簡単に泳げるようになったので、「泳ぎ」に関しては、僕がオヤジのようになることは、なかった。
まあ、しかし、親というのは、いつも、「こうあって欲しい」という思いが強いもので、最終的には、「あるがままを受け入れて、愛する」ということになるとしても、なんだかんだと、「あるべき姿」を貼りつけて、喜んだり、がっかりしたりしてしまうもののようだ。

そうなるまいと自戒しているものの、けっして、そんなことはなかったと言える自信はない。


ところで、先日、「泳げない子どもをもった親の気持ち」をたっぷりと味わった。
娘たちのことではない。
愛犬のラブを連れて、ホテルに泊まったとき、犬用のプールがあった。
小さな頃、泳ぎを教えなくても泳げるものと思った僕が、深みに投げ込んでしまったせいで、ラブは泳げないのだ。
正確に言うと、湖などで抱っこして沖へ連れて行き、ゆっくり離してやると、浜まで泳いで帰る。
でも、泳ぎを楽しめないのだ。
自分からは、絶対に、足の立たないところに踏み込まない。

そのプールは犬専用の大きなもので、ライフベストも貸してくれた。
それをつければ、沈むことはない。
プールでは、20匹以上の犬たちが、ライフベストをつけて、飛び込んだり、泳いだりして、賑やかに楽しんでいる。

さて、ライフベストをつけたラブは。
喜び、大いに興奮して、プールサイドを駆けまわる。
だけど、やっぱり、深いところへは行かない。

ほかの犬たちは、投げられたおもちゃを争って、盛大にプールに飛び込み、泳ぎまくっている。
めちゃくちゃ楽しそうだ。

しかし、うちの、ラブは・・・
水のそばに引っ張っていっても、全力で腰を引くばかりだ。
情けない・・・

強烈なその思いは、きっとオヤジの落胆とそっくりだったい違いない。


なぜ、こんな話になったかというと、

ほんとうに溺れていると、溺れているように見えない

という記事を読んで、泳げなかった自分を思い出したからだ。

この記事によると、「溺れているひと」の実際の様子は、テレビで見て想像するようなものではない、という。
溺れて必死なひとは、助けを求めて叫んだり、手を振って訴えたりできるものではない、と。
溺れているときは、水面に口を出せている時間は短く、その間は、息をするのがやっとで、叫んでいる余裕はない。

溺れている場合のサインは、

・頭の位置が低く、口が海面あたりにある。
・頭をそらし、口を開ている
・眼を閉じているか、うつろになっている
・髪がおでこか目にかかっている
・身体が垂直になっていて、足を使っていない

などであるらしい。

実際、こうして溺れている場合、そばにいても、気づかない場合も多い、という。
このページに紹介されている、実際に溺れている子供の動画を見ると、書かれていることに納得するのだ。
男の子が溺れているのに、そばにいるたくさんのひとたちは、まったく、気がついていない!

今年も、そろそろ、海の季節だ。
日本でも、毎年、1000人近くの水死者が出ているらしい。
この動画を見ておいて、溺れているひとが、実際にどんな風に見えるかを知っていると、溺れるひとを救うチャンスがあるかもしれない。
必見!


PS 
1.だからといって、助けを求めて叫んでいるひとが、「必ず溺れていない」というわけではないことに、注意。
2.溺れるひとを助けるときは、抱きつかれて、自分も溺れてしまう危険が高いので、注意。こちらに詳しく書かれているので、一読しておくとよいかもしれません

Drowning signs aren't like the movies