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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


あなたの人生で、ただ、置き去りにすることができない、ことはなんですか?


(右端下のLanguagesのドロップリストからJapaneseを選んでご覧ください)

この動画を見たことがあるひとは多いだろう。
遅ればせながら、僕は初見で、震えるほど感動した。
日本語字幕もついているので、未見の人はぜひ。

簡単に言うと、起業家のミック・エベリング氏が、ALS(ホーキング博士と同じ全身の筋肉が衰える病気)になった落書きアーティストのTEMPTのために、目だけで絵を描くことができる装置「Eye Writer」を開発した話だ。
テレビで見るホーキング博士は、PCでスムーズにコミニケーションをとっているように思えるけれど、あの装置は、相当高価で、一般人には手が届かない。
開発を決意したミック・エベリング氏は、その分野の専門家でもないのに、技術者を自宅に集めて、安い部品を組み合わせて、開発に成功する。
そして、TEMPTさんは、病院のベッドで寝たまま、その装置を使って、ビルに落書きをするのだ。
ミック氏が開発した「Eye Writer」とレーザー光線照射の技術を組み合わせて。
その技術はTEMPTさんを牢獄から救い出したけど、それだけでなく、多くのALSなどの患者さんを救うと期待されている。


ところで、そのミック氏がこの金曜日に寄稿した文章をみつけた。

WATCH: The Incredible Power Of a Single Pair Of Glasses 

動画にもまして、感動する。
そして、なぜそれが、ミック氏のチームにだけ、可能だったのか、ということの一端が垣間見れて、非常に参考になる。
そもそも、そういった技術は、彼だけが追いかけていただけではなく、多くの技術者、起業家たちが、「世界を変えよう」と、夢を見て、汗をかいていたのだ。
でも、達成したのは、その分野に長くいたほかの優秀な連中ではなく、ミック氏だった。
ぜひ、原文にあたっていただきたいのだけど、急ぐかたにエッセンスだけ紹介する。

❐どうやって(HOW)、達成したのか


1.特異点にフォーカスした

そもそも、スタートは、TEMPTさんを救うことが目的だった。「Medical Device Industry(医療機器産業)」に革命を起こしたい、と思ってスタートしたわけではない。たったひとりのひと、TEMPTさんを救うことに、フォーカスした。 

2.オープンソースとした

TEMPTさんのための機器だから、無料であるのは、当然だろうと当初から考えたいた。だが、こうして事業を進めてみると、無料である、オープンソースである、ということの強力さを痛感した。

3.限りなく無垢だった

ミック氏の動画を見た、同様な開発を考えていたほかのチームの人たちが彼に言った。なぜ自分たちのチームがそれを達成できなかったのか、論議して、一番欠けていたのは、「無垢さ(naivery)」だったと悟ったという。
たしかに、ミック氏のチームは、その開発がいかに難しいか知らなかったし、何を知らないかも知らず、失敗も想像しなかったかわりに、開発が成功したあとどんなことが起きるかも知らなかったという。

 

❐なぜ(WHY)、それに取り組んだのか

 

 ミック氏は、TEMPTさんと知り合い、その顔を合わせてあと、ただ「じゃあ、元気でいろよ」と言って、彼の病床から立ち去ることができなかった、という。
子どもたちや兄弟や、友人たちと、ろくにコミニケーションもとれず、もちろん、人生そのものである絵も描くことができない。
なぜ、そんな彼に、「うまくいくよ、元気でな」と言って、立ち去ることができただろう、と彼は言う。
彼がこの事業に取り組んだ最大の理由は、そのことなのだ。
けっして、「世界を変えたかったから」ではない。
だから、彼は言うのだ。

What is it in your life that you just can't walk away from?

「あなたの人生で、ただ、置き去りにすることができない、ことは何?」と。