ICHIROYAのブログ

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パラリンピック金メダリストが家庭菜園に挑戦!(全盲の視覚障害者の新たな挑戦!)

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by Βethan

 

眼をつぶって、満開の桜の下に立ったら、どんな感じだろうか。
桜の花の香りがするだろうか。
その花の広がり、華やかさを感じることができるだろうか。
一枚の花弁が頬を撫でて落ちていき、時の移ろいをも感じることができるだろうか。

眼をつぶって、菜園に佇んだら、どんな感じだろうか。
手に触れるひんやりとした葉。
幹をたどって、とっても滑らかなものに触れ、トマトの匂いが微かに漂ってくる、そんな感じだろうか。


わからない。
拙く想像してみるだけだ。
なんでもかんでも、視覚に頼っているので、視覚障がいのあるひとたちがどんなふうに世界を感じているのか、やっぱりわからない。


うちのおふくろが、加齢黄斑変性になった。
幸い、片目でとどまっている。
残った片目も、白内障で、なかなか見えにくいらしい。
加齢黄斑変性症は、欧米では高齢者の失明の最大の原因で、日本でも高齢化と食生活の欧米化に伴って、急増しているようだ。(日本の推定患者数70万人とも言われる)
以前は、特効薬がなかったけど、最近、良いクスリ・治療法ができたようで、すこしほっとしている。
僕も野菜嫌いだし、眼が良いとはいえないので、やがて、同じ病気になるかもしれない。


ところで、ブログ・FB友だちの中澤さんから、素敵な話を聞いた。
中澤さんは趣味で家庭菜園を楽しんでおられるのだけど、視覚障がい者のマラソンランナーの判走をされたり、支援しておられる。
先のロンドンパラリンピックにも、応援に駆けつけられた。
以前のブログで、視覚障がい者ランナー高橋勇市選手の野菜栽培をお手伝いすると、書いておられたのだけど、その高橋勇市さんが、ブログを開設されたのだ。

「可農生への挑戦」 家庭菜園編 高橋勇市


高橋さんは全盲の視覚障がい者なのだが、2004年アテネパラリンピック フルマラソン視覚障がい1の部では金メダルを獲得し、ロンドンでも、2時間42分で7位入賞を果たしておられる。(高橋さんのオフィシャルサイト
そして、いま、視覚障がいという困難を抱えながらも、「植物という “生命” を育ててみせる」と、家庭菜園に挑戦しておられるのだ。


中澤さんが書いておられる

「彼は全盲の視覚障がい者ですから野菜を目で見ることは全くできません。主に手で直接野菜に触れて、その “手による感触” で野菜を育てねばならないわけですね。これは私たち晴眼者が、例えば目隠しをして野菜栽培に取り組むことを想像していただければ、視覚障がい者が野菜を育て る事がいかに困難を伴うものであるかご理解いただけると思います。」(以上中澤さんのブログより)

 

ぜひ、皆さんにブログを見て欲しい。
そして、「どなたかが高橋選手の目の代わりをしていただきたい。具体的な言葉(ブログでは文字)によるアドバイスがほしい」と。

 

素晴らしい話で、僕は胸が熱くなってしまった。
全盲のかたが菜園、野菜作りを楽しんでいるという話は、聞いたことがない。
高橋さんの挑戦、中澤さんの励ましと支援が実を結べば、視覚障がい者のかたへの、大きなプレゼントになることは間違いない。
まさに、「可性」への挑戦である。


ところで、欧米の情報を少しネットで調べてみた。
ガーデニングのもつ魅力が、障害者にとって、とても良いものであるということで、障がい者のガーデニングを支援するグループなどもあるようだ。( Thrive )
また、視覚障がい者が、ガーデニングに関わることで、いかに、自然との触れ合い、交流を楽しめるか、ということを書いた記事もみつかった。( Seeing with Other Senses: Gardens for the Blind )
この記事には、4才から盲目になった、54才の女性が、トマト、ブロッコリー、ハーブ、バジル、ガーリックやメロンなどを育てている話が書かれている。彼女は、Optaconという装置で種の袋に書いてある文字を読み、オーディオブックやインターネットで貪欲に知識を吸収し、おもに「触れる(touch)」ことで野菜たちの成長を「見守っている」という。


マラソンで、これほどの業績をあげられた高橋さんだ。
菜園でも、きっと、素晴らしい成果をあげられるだろう。
そしたら、僕は、この高橋さんの話をおふくろにしてやろうと思う。
だって、おふくろ、あれだけ庭いじり好きだったのに、目が悪くなってから、完全にあきらめてしまって、庭の草木はほったらかしなのだ。


残念ながら、僕は、野菜栽培などの経験がなく、適当なアドバイスができそうにない。
もし、多少とも覚えのあるかたがおられたら、ぜひ、彼のブログに行って、アドバイスをして欲しい。
 

「可農生への挑戦」 家庭菜園編 高橋勇市