ICHIROYAのブログ

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ネット上の共感ってなんだろう(おじいちゃんになった!)




共感ってなんだろう、書かれた文章や意見に共感するって、どういうことだろう、と最近よく、考える。
毎日、ブログを書いていると、もちろん、書きたいことがみつからないこともある。
何ヶ月も続けてみて、そんなときは、自分のハートの近くにあるもの、最近強く感じたことで記事にしていないことがないか、探してみる。
案外、外にニュースを探すよりも、書きたいことがみつかることが多い。
そして、はっきりわかったことのだけど、そうして書いたことでも、自分のハートの芯に近ければ近いことを書いたものほど、「いいね」ボタンを押してもらったり、リツィートしてもらったりする。


でも、自分の心に響いたことを書いても、思った以上に、反響の少ない場合もある。
たとえば、昨日、アメリカのニュースに感動して、靴磨きのレクシーさんの話を紹介したのだが、案外、反響が薄かった。
自分にとっては、ハートの芯にズドンと来る話だったのだけど、どうやら、共感していただけるかたは、案外、少ないようなのだ。
もちろん、ひょっとしたら、タイトルが悪いとか、自分なりに付け加えた紹介の文章がつまらない、ということもあるのかもしれない。
だが、たぶん、それだけじゃない。


ネット上の人気というのは、人間の本性の深いところに反応するような気がする。
レクシーさんが、靴磨きという、けっして尊敬されることはない職業についていながら、少ない年収から1800万ものお金を、お金がなくて困っている病気の子供達の親に30年間に渡って寄付し続けたという話は、たぶん、あまりに浮世離れしているのだ。
まるで宗教家か聖人の話のような、自分とはまったく違う世界の話に思える。
つい、自分と比べてみて、自分が途方もなく利己的に思え、嫌な気分になる。
身体に良いことはわかっているけど、不味いクスリのような味がして、できたら飲みたくない・・・
しかも、それはアメリカの話だ。


ここニッポンじゃ、非正規の若者が増え、リストラが増え、生活に困る人が増え、200万人以上の人が、生活保護を受給しているのだ。
自分が生きていくことが必死なのに、遠いアメリカのレクシーさんの、ちょっとネジがはずれたような話に、共感するような余裕はない。
今日もこのブログを読んでくれているかたの多くは、たぶん、いい話だね、と思ってくださっていると思う。
でも、ネット上に、共感の体温計のようなものがあれば、全体的にみれば、その目盛は低いところをさしたままに違いない。


話変わって。
実は、今朝、5時40分ごろ、おじいちゃんになった!
いろいろとご心配してくださった皆さん!ありがとうございます!
満月になる一歩手前、無事に安産で生まれました。


と、書きながら、また、少し考える。
おじいちゃん、になったという喜びを素直に書いて、共感していただけるのかな、と。
世の中には、おじいちゃんになれる、という幸運に恵まれないひともいる。
ひょっとしたら、孫をなくしたというような方の目に、子供の誕生を親からせかされているご夫婦に、この文章が目に触れるかもしれない。
そういうひとに、ここで書くものは、どんな気持ちをもたれるのだろう。
いったい、おじいちゃんになったという喜びが、どれほどのひとの共感をもって迎え入れられるのだろう・・・

 

たとえば、今朝生まれた漢字は未定の「いちの」ちゃん。
「いちの」ちゃんが、いつか、おばあちゃんになって「初孫」を得る、という幸運に恵まれるのは、いったいどれほどの確率だろうか。

 

(1)結婚するまで生存している          確率98.5%

(2)結婚する   (だいたい45才までに)   確率90%         

(3)子供をひとり以上生む            確率90%

(4)その子供が生きて成人する          確率99.5%

(5)その子供が結婚する             確率90%

(7)その子供が子供を生む            確率90%

(8)そのときまで自分が生きている        確率95%      

 

                        (参照1参照2参照3

 


「いちの」ちゃんが、無事、おばあちゃんになるためには、以上の8つの条件をクリアーしなければならない。
子供がふたり以上いれば、その確率は多少上がるが、現在の出生率では、一人っ子の可能性も高い。
計算を簡単にするために、結婚して、ひとりだけ子供を生むとすれば、彼女が、無事初孫を授かって、「おばあちゃん」になる確率は、85%ぐらいなのである。


だれもが、孫の顔を見れるわけではないのだ。
よくもまあ、僕ごときが、無事、おじいちゃんになれたものだ。
おじいちゃんになれたことを神様に感謝しつつ、そして、ちょっと、そのことをここに書くのを躊躇しつつ、ここに、謹んで、報告いたします。



(*動画は、孫の突然の来訪に喜ぶおじいちゃん)