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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


あなたの教養度をチェック~~この絵の意味知ってますか?

 

故事を引っ張りだすと、年がバレる。
うちの若いスタッフに、この写真の袱紗の説明文を書いてもらったら、「意味がわかりません」と書いてあったので、俄然、知ったかぶりをしたくなった。

若い人には、教養が足りないのだ、おっほん!
こんな有名な故事も知らずして、どうやって人生の荒波を乗り越えていくというのか、おっほん、おっほん!

大きな瓶が置かれていて、ひとりが下に這いつくばっている。
周りには水が流れ、波が立っている。
左の人物は、踊っているのか、楽しそうである。
もうひとりの人物は、瓶の上から水面をのぞき込んでいる。
その水面には渦が巻いている。


さて、この絵の意味するものは?


自らの保身、官僚の理屈を守るのために、幾多の薬害を引き起こし、国民の命を奪った厚生労働省の役人たち。
体罰を人間をつくるためと使い、じつは人間性を殺し、はては、本人をも殺してしまうスポーツ指導者たち。
同僚に勝つこと、出世レースの結果に夢中で、ライバル会社の動向やお客様の満足度に感心が薄いビジネスマン。

そういうひとたちに、この袱紗を味わって欲しいものだ。
組織のルールや、価値観に縛られ、目前の競争に勝つことだけに目を奪われ、ほんとうに大事なことは何か、それを忘れがちなひとたちに、この袱紗はキクのだ。


この図は、「瓶割りの図」という。
中国北宋時代の学者・政治家、司馬光の子供のころの逸話とされる。


大きな水瓶の周りで、友達と遊んでいたとき、友達のひとりが、瓶の中に落ちた。
瓶は大きく、つるつるで、這い上がれない。
このままでは、溺れてしまう。
友達はオロオロするばかりだったが、司馬光は冷静に石を取り、瓶に叩きつけた。
瓶は割れ、少年は水とともに瓶から流れ出て、救われた。

大きな瓶、そして蓄えられた水は、11世紀の中国では、たいへんな貴重品である。
子どもたちは、水を大切にするよう、瓶を割らないよう、重々注意されていただろう。
仲間のひとりの命が危機にさらされても、その教えに縛られて、瓶を割るという簡単なことに思い至らないのである。
ひとり、のちに偉人と称された司馬光のみが、「水と瓶より、命が大事」というごく当然のことを考えて、とっさに石を持つことができたのである。


おっほん!
まったく、素晴らしい逸話ではないか。
この絵を突きつけたいひとは、いまの世の中には、たくさんたくさんいる。
ほんとうに大事なものを守るために、瓶を割り、水を無駄にする勇気が必要なひとが、たくさんいるのだ。


ということで、僕も、この故事を知ったのは、この商売をはじめてから、40才を超えていたということは、話の本筋を外れるので、問題としない。
やっぱり、古典、故事は偉大ですな!