ICHIROYAのブログ

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「いけいけ脳」と「まてまて脳」の秘密

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今日の日経朝刊ではじめて知ったのだが、先月、東北大が、ハイリスク・ハイリターンの行動を促す機能が、脳の前頭眼窩野にあることを突き止めたらしい。

東北大プレスリリース
東北大の発表 PDF

ラットの行動で確かめたその研究は、詳しくは上記のリンクを見ていただきたいが、いろいろと考えさせられる研究成果であった。


「超」はしょって言うと、脳の部位のなかには、「まてまて脳」とでもいうべき、ハイリスク・ハイリターンを避ける働きをする部位が、脳の前部、眼球の上の部分にあり(今回の発見)、逆に、「いけいけ脳」とでもいうべき、ハイリスク・ハイリターンな行動に駆り立てる働きが、その奥にあって(既知)、その相互作用で、行動が制御されている、ということだ。

種の存続には、「まてまて脳」がちゃんと働くほうが有利に思えるが、案外そうでもない。
茹でガエルの例で言うと、ちょっとずつ温度が上がっていっても、毎日の上昇はわずかだから、ここにとどまっていようと「まてまて脳」の命ずるままにいたら、種は滅んでしまう。
そんな時は、「いけいけ脳」が、「まてまて脳」の静止を振りきって、鍋の外に飛び出させる必要がある。
そのあたり、戦略が、脳の特定部位に、ちゃんとプログラムされているっていうことは、驚くべきことではないか。

ということは、自分のことを振り返ってみるに、キホン的に、僕の行動は、「まてまて脳」がうまく機能し、「いけいけ脳」の暴走を抑えてくれているようだ。
たった一度だけ、「まてまて脳」が壊れたのは、42才でアテもなく脱サラしたときであったが、そのとき以外は、「いけいけ脳」は、「まてまて脳」の支配下におかれている。

でも、もちろん、「まてまて脳」に支配されたまだで良いのか!と、布団の中で悶々とすることが多い。

世の中には、「まてまて脳」のぶっ壊れた凄腕経営者で満ちている。
「まてまて脳」に支配されたままでは、大きな発展はない。

もちろん、「まてまて脳」のぶっ壊れた凄腕経営者の代表格は、孫さんである。
いつもいつも、はためには勝ち目のない賭けに、全部つぎ込んで、連戦連勝である。

最近話題になり、僕もいたく感動した、孫さんの名言。

「髪の毛が後退しているのではない。 私が前進しているのである」


「いけいけ脳」の部位が、おでこあたりに位置していれば、孫さんのこの名言は、さらに生物学的な根拠をもって、腑に落ちたであろう。
その点だけは、かえすがえすも、残念であった。