読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


なぜ美術館・博物館のインターネット公開がすすまないのか?

年末年始になるといつも思うのだ。
たっぷりと時間があるので、美術館・博物館めぐりでもしようか、と。
ところが、年末年始は、たいていの美術館・博物館は休館である。

まあ、うちも年末年始は長いお休みをいただくので、大きなことは言えないんだけど、年末年始こそ、そういった施設は開けておいて欲しいものだ、と思うわけである。
立派な博物館、美術館ともなれば、いろいろな難しい日常業務もあるんだろうけど、その間ぐらい、臨時の人員を雇い入れて、開けておくわけにはいかないのだろうか。

そして、もうひとつ思うのは、美術品、古美術品のインターネット公開のことだ。

インターネットが美術品の閲覧に便利な環境になって、すでに何年も経つのに、一向にすすむ気配がない。
猫もかしこも、Cool Japanといってサブカルチャーを持ち上げる。
でも、それもあってもいいけど、その前に、日本のオーセンティックな美の世界を、もっと、世界に発信すべきじゃないか、と鼻息荒く、思ってしまう。

博物館学などをかじったわけじゃないけど、勝手に、それがすすまない理由を推測するに、

・資金が不足
・入場客数が評価基準となるため、入場客数の減少になると予想される、ネットでの公開に消極的

たしかに、資金不足は痛いけど、全国の美術館・博物館が横断的に取り組んで、国が多少の支援をすれば、絶対に超えられないハードルではないように思える。

ネットでの公開が入場客数の減につながるのか、どうか、それも怪しい。
ネット上で大いに話題になり、画像なども広まったほうが、客数は増える可能性だってある。
そして、仮に、100歩譲って、入乗客数が減ったところで、それがなんだというのか。
ひとりの入場客が減ることと、何万人の世界中のひとにネット上で鑑賞されることと、どちらに大きな価値があるか、考えてみるべきだ。
美術館、博物館の評価のうち、入乗客数に関する部分は、

  入場客数 + axページビュー(ネット閲覧数) ( aはある係数 0.01 とかで設定する)

とすべきだと、思うわけである。

美術館、博物館の運営などについて詳しいかたに、ぜひ、そのあたりの意見を伺いたいものだ。
 

もちろん、海外では、この分野でも、かなり進んできた。

ご存知のかたも多いと思うが、Googleは世界中の美術館と提携して、Google Art Projectというプロジェクトを去年からおこなっている。ざっと今数えたところでは、170ぐらいの美術館の作品が、高解像度の画質で公開されている。(点数は不明。本年4月時点で、46美術館、32000点とWikiに書いてあるので、現在では、10万点ぐらあるのかも)


Google Art Project


上端の、「コレクション」から美術館が選べ、「芸術家」からアーティストが選べる。
美術館の館内の様子もGoogeストリートビューのフォーマットで、歩いて見ることができる。たとえば、「メトロポリタン美術館」を選んだあと、左下の「黄色いひと」のマークを押すと、館内へ。
それぞれの美術館の雰囲気がわかって楽しい。( 見所ポイントが紹介されているので、時間のあるときにどうぞ →
 世界の美術館をネットで歩ける「GoogleArtproject」の絶景ポイントまとめ  )

f:id:yumejitsugen1:20121225062114j:plain


日本の美術館では、足立美術館大原美術館国立西洋美術館サントリー美術館東京国立博物館ブリヂストン美術館が、計567点が掲載されている(2012/4/9 Google発表)
たとえば、東京国立博物館を覗いてみた。

東京国立博物館 


たとえば、東京国立博物館からは、111点が掲載されており、染織品は3点。
江戸中期の振袖なら、こんな風な画像と説明。
ストレスなく拡大できて便利ではある。

 

f:id:yumejitsugen1:20121225055736j:plain

 

 

そういった取り組みをしているのは、Googleだけではない。
たとえば、ロシアのプーシキン国立美術館が所蔵する18~19世紀の日本の浮世絵コレクション、600点がこちらで見れる。
画像のダウンロードに少しストレスがあるけど、江戸時代の風俗、美人画の着物や役者・お相撲さんの衣装などを見ていると、とても楽しい。

プーシキン国立美術館 浮世絵コレクション

 

またも、Googleに、世界基準を制されてしまったようだ。
現在のところ、それぞれの美術館・博物館の提供する画像は、どちらかと言えば、コレクションから横断的に選んだもので、特別展でみるような深さを感じることができないのだけど、Googleはやがてそのあたりも、軽々と踏み越えてくるだろう。
将来は、Google Art Projectのキューレーターが、世界のアートの頂点に立ち、ネットでの企画展を行い、それを現実の美術館、博物館に落としていく、ということにもなっていきそうだ。


アマゾンと本と電子書籍
Googleと博物館・美術館とネット公開。
なんだか、似てるなあ・・・


ああ、日本の博物館、美術館は、また遅れちゃうのかな。
よろしくお願いしますよ、
って、いったい、誰に言ったらいいのか、わからないんだけど。