ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


師匠との対話の覚え ~ バーチャル日本染織博物館について

f:id:yumejitsugen1:20121218061826j:plain
by fd


昨夜、師匠のFさん(「そこまでやるかと言われて普通」)が誘ってくださり、いろんな話をしてくださった。
ついついこんな話になった。


Q. さまざまな画像を売るサイトがたくさんある。何年か前、アンティーク着物の画像を売ることを考えて仕掛けたけど、ピクリとも反応がなかった。世界中の雑誌などのメディアや、製品のデザインに流用したいひとなど、ニーズは相当ありそうなのに、なぜ売れなかったんでしょうか。

A . 絶対に売れるはず。やりかたがまずい。きちんと分類して、豊富な画像があり、著作権関係の説明をきちんとすれば、絶対に売れる。

Q. そのための写真は、プロカメラマンが撮る必要があったんでしょうか?

A. プロが撮る必要はない。トリミングは使う人にまかせればよい。全体のショットはライティングの工夫がいるかもしれないが、そのほかはいまの撮り方で充分。素材として提供すれば良い。

Q. アンティークの染織品の一級品を、たとえばコレクターの方から預かって写真を撮らせてもらい、一級のアンティーク着物の画像が見れる、その画像を買うこともできる、っていう風にすれば、そのサイトにニーズはありますか?

 

A. ある。国内、国外問わず、大いにそのニーズはある。

Q. じつはそのサイトで、収益をあげたいというより、日本の染織品のバーチャル博物館(詳しくはこちら)をつくりたいんです。収益は、そのサイトの維持のために必要な分だけでいいんです。が、二の足を踏んでいる理由があります。そもそも、染織品、着物は、触れてみてはじめて、その価値がわかるものかと思うんです。触れることができないバーチャルな博物館って、存在価値がありますか?

 A. ある。触れないとその価値がわかない、というのは、真実だが、かといって、しっかりと画像をアーカイブ化しても、価値がない、ということは、絶対にない。

 Q. 夢としては、現時点で日本にはない、染織品だけを専門的に集めたリアルな博物館をつくりたい、っていうことはあります。

  A. それはいったいいくらの仕事か。もしお前が20億ぐらいの価値のコレクションを持っていて、それを寄贈して博物館の核にして、あと数百億のカネをどこかから集めてくればできるだろうよ。
そんなことができるのか?
やれることからやるんだよ。
やれるところからはじめたら、協力者もあらわれるだろう。

さあ、やるんだ。