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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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日本人の幸福度をアップさせるもっとも確実な方法




送られてきたあるメールから、「幸福」ってなんだろう、って、バカみたいに考えこんでしまった。

たとえば、ブータンは非常に国民の幸福度が高い、というのは、よく知られた話だ。
でも、ほんとかな、と思って調べたら、たとえば、こんな話もあると知った。
ブータンは人口70万人の国だが、民族問題があり、約10万人もの難民がいる。
また、識字率は47%に過ぎない。
どうやらブータンをそのまま幸福社会のモデルにすることには、無理があるようだ。(詳しくは ブータンは本当に幸福な国か )

世界の国々の幸福度合いについて、いろいろな調査がなされているようだが、国の豊かさと国民の幸福度には、ゆるい相関しかない。
こちらのグラフが面白い。
横軸に国民ひとりあたりの所得、縦軸に国民の幸福度をプロットしたもので、所得水準が上がれば、幸福度が相当低い人々は減るので、全体の幸福度は上がるが、かといって、低い所得水準でも、幸福度の高い社会の実現が可能であることを示している。
このグラフを見ても、日本より、タイやベトナムのほうが、国民の幸せ度は高いのである。

少なくとも、こういった調査から、「国の経済の衰退を甘受して、国民の幸せはない」という論理は、日本人らしい、ある種の強迫観念ではないか、という気もしてくる。

ところで、日本人の幸せ度調査を見ていても面白い結果がでている。


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 このグラフは、第一生命経済研究所が、幸福感に関する意識調査の結果を発表した有名なもの(2011年8月27日~9月14日)。
この調査によると、女性は60代で幸福度が頂点に達し、その後、なだらかに低くなっていく。
男性は、40代でひどく不幸になり、その後は、どんどん幸福感が増し、80代でピークに達するという。
たしかに、自分を振り返ってみると、40才ごろ、まだ会社にいたころ、最高に、不幸だと感じていた。
会社では、自分の限界を痛感し、かといって、中間管理職として仕事に追いまくられ、不在がちで家では、嫁や子供と充分なコミニケーションも取れず、友達づきあいもほぼ会社内に限られて気の置けない交友は少なく、まったく、どん詰まりの状況であった。
僕の場合は、会社を辞めて、ずっとラクになったのだが、そのまま会社に残っていたら、さらに、閉塞感が高まっていただろうと思う。
そして、この調査の意味することを信じれば、僕はこれから、どんどん幸せになっていく。
もし、80才まで健康に生きることができれば、いまよりとんでもなく幸せになれるはずで、これほど、楽しみなことはない。

それにしても、男性は、幸福度がどんどん高まり、逆に、女性は、なぜ、60才以降、幸福度が下がっていくのだろうか。
40代の辛苦から逃れた反動が、それを可能にするんだろうか。

内閣府の調査によると、各国で行われている同様な調査の結果は、U字型のものが多いという。若者と高齢者が、熟年層より幸福であるのが一般的である、という。
アメリカの調査でも、U字型になっているという。
一方、日本の場合、男女の合計を出すと、グラフはU字型にならず、年齢に従ってなだらかに減る右肩下がりのグラフになってしまう。

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U字型になる理由は、こう説明されている。
壮年期、若い頃に抱いた夢や野心が叶えられないことで、幸福度が下がる。
しかし、高齢期には、それも吹っ切れて、 残りの人生を楽しもうとするので、幸福度があがる。

なるほど、もっともである。
なんだか、僕の心境を言い当てられているようでもある。

が、ここまで考えて、問題が少し見えてきた。
僕をはじめ、熟年の男どもが、吹っ切れて、順調に歳をとり、幸せになるのは良い。
そいつは、勝手だが、世界のほかの国々では、女性軍もともに幸せになっているのに、日本だけは、女性軍を置き去りにして、男性軍だけが幸せになっているのである。

そこに、何か、日本社会が豊かであるにもかかわらず、全体の幸福度が低い理由があるような気がする。

さあ、ご同輩。
日本人の幸福について、政治について声高に議論する前に、我が老妻を幸せにすることを真剣に考えようではないか。
 

ベンジャミン・フランクリンも言っている。

私には三人の信頼できる友がある。
年老いた妻、老いた犬、それに若干の貯金である。

 

(写真は 江戸の三長寿の袱紗 )