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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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あとはアトム君よろしく!〜ロボット・バクスターと全自動運転車がもたらすもの

 

ホーム3Dプリンターに未来を見た、と興奮していたら、掃除ロボット「ルンバ」を作った人物が、こんどは、産業用ロボット「バクスター」というものを売り出し、これも未来を大きく変えそうだ、という。

 

このロボットは、わずか、170万円で買える。

 

自動車製造工場のラインで活躍する億単位のものに比べれば、遙かに安い。

もちろん、性能も大幅に違う。

 

現時点でできるのは、3、4kgのものを拾い上げて、箱に入れる、という程度の簡単な作業だけである。

しかし、その作業をさせるために、プログラムを入力したりする必要もなく、現場でさせたいアクションをなぞってみせるだけで良い。

また、近くにいる人間を傷つけないよう、完璧な安全装置がついている。

 

しかも、ある程度までそのシステムは公開され、第三者が改造したり、機能追加することも可能だという。

 

つまり、高性能なロボットの導入はできなかった中小事業者が、いままで人力に頼っていた、仕分け、箱詰めなどの単純作業を、ロボットにおきかえることができるようになる、ということだ。

そう考えると、170万は安い。

しかも、汎用性のあるロボットなので、不要になれば、転売可能である。

 

「バクスター」のおかげで、ついに、人類は単純作業から解放される日がやってくる。

 


グーグル自動走行車 試験運転へ 投稿者 samthavasa

 

 

そういえば、「全自動運転」の車が、街を走る未来も、すぐそこにきている。

来年から、Googleの自動運転装置で、カリフォルニア州の公道を走ることができるし、GMは、2015年半ばまでに、半自動運転車の大規模生産に乗り出す計画で、2020年までには、全自動運転車も実現できる見込み、という。

かつては、全自動運転車の普及には、インフラ整備が必要と思われていたのだが、現在の技術は、すでに特段のインフラ整備を必要としないという。

アメリカ電気電子学会の予測では、2040年までに、一般道を走る車の75%は、全自動運転になる、という。

 

全自動運転が主流になれば、何がおきるだろうか。

事故は激減し、ほとんどの渋滞は解消し、燃費の向上によって膨大な資源の節約になるだろう。

そして、運転に費やされていた膨大な時間を、人間的な、真に創造的な時間に振り向けることができるだろう。

 

 

しかし、もちろん、安価で使いやすいロボットや全自動運転は、多くの人々からその職を奪うことになる。

あまりに、その規模が大きいので、くらくらする。

いったい、全労働者の何割が、「バクスター」や、「Google全自動運転」に置き換えられない仕事をしていると、胸を張れるのだろうか。

 

世界がたった10人しかいないとする。

その10人がやっていた仕事で、10人が食べて遊んで楽しく暮らしていたとしよう。

「バクスター」などのおかげで、ふたりの分の仕事がなくなったとする。

そのふたりが、暇になったので、漫才をすることなれば、世界は、たしかに、より創造的な、楽しいものになったといえる。

 

しかし、そうなるためには、ふたりにその才能が必要だ。

世界を確実によくする、別の仕事を創造する必要があるのだ。

あらたに生まれた仕事に、真に価値があれば、残る8人は、それに喜んでお金を払うだろうし、富はうまく再配分される。

 

が、その仕事にあまり価値がないとすれば、仕事を失ったふたりは、貧乏にならざるをえない。

残る8人は、今、自分がもっているものを手放そうとはしないだろう。

 

 

今の社会はこのような力学で動いていると思う。

心配なのは、真に創造的な、わくわくする仕事は、ほんの一握りの才能のある人々によっておこなわれ、しかも、その集中の度合いが、どんどん増していることだ。

そのため、「バクスター」や「全自動運転車」の話を聞いても、わくわくすると同時に、大量の失業者が生まれ、社会はかえって、暗くなるんじゃないか、という心配が頭をもたげる。


しかし、もうひとつ、別の考え方もある。

さきほどの仮定にもどる。

10人がみんなぐうたらで、できることなら、仕事なんかしたくない。のんびり海辺で寝そべっていたいだけなんだ、という人たちだったらどうだろうか。

ふたりは仕事を失うけど、残る8人は、みんな、喜んで仕事をふたりに

分け与えるだろう。

それで、浜辺で寝そべっていれる時間は、みんな平等になる。

そして、たしかに、ロボットのおかげで、世界がより幸せになるのである。

 

経済学者はみんな言うであろう。

ふたつめの比喩は、ありえない。

経済成長なしに、最大多数の最大の幸福はありえない、と。

 

しかし、「バクスター」や「全自動運転車」の登場は、そのいままでの

常識をも破壊してしまう、人類史上最大のイノベーションが、扉のすぐ向こうに迫っていることを考えさせずにはおかないのだ。

そして、それは、僕らの生き方を巡る根本の価値観をもかえてしまうチカラをもっていそうなのだ。

 

と、長い長い、

話になったが、

結論は、

 

まあ、みなさん、

もっと、のんびり

いきましょうよ、っと。

 

たいくつな仕事は、

全部アトム君にまかせて、

僕らは、何するでもなく、

砂浜に寝そべって、

波の音でも楽しみましょうよ、っと。