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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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仁義礼智忠信孝悌 35年ぶりの同窓会で結集す!

( 伏姫神と犬江親兵衛。歌川国芳「本朝水滸伝剛勇八百人之一個・犬江親兵衛仁」)

 

35年振りに、玉が再会した。
僕は「智」。
そして、ほかの仲間たちは、

仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌

(じんぎれいちちゅしんこうてい)

きのうまで、まったく忘れていたのだが、高校時代、柔道部に所属していた僕は、胸に、大きな「智」の文字を刺繍していた。
同じ学年の部員はちょうど8人。
それぞれ、好きな文字を選んで、胸に縫いこみ、「八犬士」を気取っていたのだ。

1975年ごろ。
ちょうどそのころ、辻村ジュサブロー氏のNHK人形劇「新八犬伝」が放映されて、人気を博していたのだ。

その原作「南総里見八犬伝」は、こんなふうなストーリーから始まる。
里見家の領主は、逆臣・定包と、いったんは助命を約束したその妻・玉梓を斬首する。
そののち、里見家は隣の領主から攻撃を受け、落城寸前に追い込まれる。
絶望した領主は飼い犬の八房に、「敵の領主の首をとってきたら、娘の伏姫をあたえる」と戯れを言う。
八房は、殺された玉梓の呪詛を負っており、領主の首をとってきてしまう。
伏姫は、約束を守って、飼い犬八房との生活にはいる。
八房に肉体の交わりを許さなかったものの、八房の気を受けて懐妊してしまう。
それを恥じた伏姫は、割腹して、胎内に犬の子がいないことを証明して果てる。
その傷口から、「仁義礼智忠信孝悌」の文字の記された八つの玉が飛散する。
こうして、文字の記された玉をもち、「犬」の字を名前の一部にもち、牡丹の形の痣を身体のどこかに持っている八人の若者たち「八犬士」が、それぞれの辛酸を舐め、やがてお互いを知り、その不思議な因縁に導かれて、里見家の下に結集するのだ。

( Wikipedia 南総里見八犬伝 )



35年前、僕ら柔道部の仲間は、玉の一字を背負って、それぞれの戦場へ散っていったのだ。
そして、それぞれ、辛酸を舐め、喜びを味わい、何かを達成し、多くは諦めて、また昨日、母校の旗のもとへ、結集した。

そこには、昔のままの「犬士」たちがいて、長い間途切れてしまったと思っていた、絆が、昔のままの絆があった。

僕らは、35年間、それぞれの戦いを、戦い抜いてきたのだ。
未来のため、家族のため、親のため、仲間のため、自分のため。
僕らの戦いは、どれほど、この国に、この社会に、この仲間に貢献したのだろうか。
それぞれががどんな戦いをしていたのか、詳しくは知らない。
が、古い仲間たちの顔を見て、35年の歳月の刻まれた顔を見て、僕は確信したのだ。
みんな、むかしとちっともかわらないココロで、精一杯のことをやってきたのだ。
そして、何よりも嬉しいのは、僕たちは決して孤立無援の戦いを戦っていたのではなく、35年経っても色褪せない深い絆で結ばれていた、ということだ。


僕らは、すでに53才。
僕らが参集した旗には、子供や孫達に、少しでもより良い世界を残したい、というココロザシが込められている。


35年、変わらぬ友よ。
それぞれの戦いに戻り、5年後、10年後に、また、この旗のもとに集まり、精一杯、胸を張り、大声で乾杯しようではないか。


(* 同窓会に関する記事 ~ 1975年からちっとも変わらない大切なもの )