ICHIROYAのブログ

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1975年から、ちっとも変わらない大切なもの

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今日は、これから、高校時代の同窓会である。
同期卒業の大同窓会で、100人以上のメンバーが集まるという。

母校では、2年になるときに、クラス替えが1回だけあり、自然と2年3年の2年間を過ごし共に卒業したクラスの仲間との交友が深くなる。
 そのクラスの同窓会には、かなりの頻度で出席していたし、幹事が回ってきたこともあるので、とくに新鮮味はない。

でも、今日の同窓会は、学年で行われる同窓会だ。
毎年行われているが、同じクラスの連中があんまり参加しない、また、覚えている人も少ないということで、これまで、参加したことがなかった。

しかし、フェイスブックのおかげで、1年のときに親しかった仲間との交流が復活した。
フェイスブック上で昔話に花が咲き、すっかり忘れていた高校1年の時代の記憶がよみがえりつつある。
そして、その連中が、北は北海道から参集する、というので、僕も参加させてもらうことにした。

 僕らはいま53歳。
高校を卒業して、なんと35年である。
そして、その間、フェイスブックでの交流が復活する前は、ほとんど会うこともなかった。
僕にすれば、30数年ぶりの、中学校の同窓会に参加するようなものだ。

 どうやら、同窓会も、年代によって、だいぶん趣がことなるようだ。
とくに、30代ぐらいだと、見栄の張り合いのような雰囲気がある。
しかし、50代になると、ありのままを受け入れあえるような気がするのだ。

それぞれの人生は、放物線を描く。
若いころは、人より高く、人とは違う輝きでと念じ、一生懸命、それを競ってきた。
しかし、打ち上げられた放物線は、どれだけ高く弧を描いても、やがては、下向き、原点に落ちる。
みんな、与えられた資質を、与えられたチャンスを最大限生かし、
また、予期せぬ不運やそれぞれの重荷を背負いながら、
生きてきたのだ。

根っからいい加減な僕は、古着屋に辿り着き、
男気あふれるNくんは、海洋環境の専門家となって、日本中を飛び回り、
喧嘩っ早くて、鼻っ柱の強かったKくんは、ダイビングショップを経営し、
学ランをはいて肩で風を切ってあるいていたNくんは、どこかの校長先生になっている。

いったい、何が変わっただろう。
いや、何も変わりはしないのだ。

白い鳩は、35年経っても、赤い鳩にはならない。
たとえ、赤い鳩になりたいと願ったとしても・・・

では、行ってきます!
37年前、昭和50年、西暦1975年の、友たちのもとへ。 

 

(写真は、赤い鳩と薬球の刺繍 名古屋帯 )