ICHIROYAのブログ

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濡れたくないニッポン人

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雨だ。
そういえば、昨日、ツバメがやけに低く飛んでいた。
雨の前は餌の虫達の羽根が湿気で重くなって、高くまいあがらないので、ツバメたちも低く飛ぶのだ。
というのは、嘘で、うちのビルで子育てをしたツバメたちは、もう南国へ行ってしまった。

晴れて欲しい日には、雨が降る。
今日は、次女の麦が、東京の販売会、「中之島きものいちTOKYO」におじゃましているが、東京も午後から雨らしい。
東京の天気よ、もってくれ!

ところで、昔から、ちょっと気になることがある。
百貨店に19年間勤めていたのだけど、あるときから、雨の日には、紙袋のうえからビニールを被せるようになった。
店内放送で、雨を知らせる音楽が鳴り、それを合図に、ビニールを被せ始めるのである。

たしかに、何がなんでも濡たくないものもある。
高級な呉服などは、もちろん、濡れてしまったら致命傷だ。
そういうものは、絶対に濡れないように包装して欲しい。

でも、たいていのものは、そもそも、何かの袋か箱に入っているし、それを包装紙で包んで、さらに、紙のショッピングバッグに入れる。
ショッピングバッグや包装紙は、多少濡れたって、やがては乾く。
しかも、どうせ、捨ててしまうものだ。
それが濡れたからって、どれほどのことがあろう。

これが始まったとき、やり過ぎだと思い、その違和感は、いまでも続いている。
しかし、どこの店で始まったのか知らないが、そのサービスは、ほとんどの百貨店で行われているらしい。
それほどまでに広まったということは、お客様の側で、それを好感している、ということなのだろう。

さすがに、ニッポンジンである。
過剰包装に輪をかけて、ビニールのゴミを増やそうが気にせず、包装紙の濡れや皺を気にする。
こういうところ、とことんやってしまうところが、さすがニッポンだと思うのだ。
良い点でもあるし、馬鹿げている点でもある。
前に書いたエントリー「辺境に咲く花~腐ってもニッポン! 」の、またひとつの好例だと思うのだ。

外人のみなさんは、こんなサービスをどう思っているのかと、調べてみたけど、その感想を書いたものは、すぐには見当たらなかった。
ただし、彼らには、百貨店の入り口に、傘を入れるビニール袋が置いてあり、床を濡らさないようにそれを使うことがマナーである、という時点で、すでに、強いカルチャーチョックを受けているようだ。
たぶん、それも、「濡れた傘を持って自分の服や持ち物を濡らしたくない日本人」VS「多少濡れてもぜんぜん平気な外人」の違いだと思う。


しかし・・・雨について、ネットを徘徊していて、海外ではこんなことも起きていることを知った。

中国。
北京五輪の開会式を晴れにするため、ヨウ化銀を含んだ小型ロケット1104発を打ち上げた(雨雲が北京に流れて来る前に、人工的に雨を振らせる)。
効果は不明だけど、たしかに開会式は晴れだった。
ただしヨウ化銀には弱い毒性があり大量に異常摂取すれば悪影響もありうるとされている。
さすが、中国。
やるときはやる。

ロシア。
2008年、モスクワ上空で、空軍による人工降雨を実施。雨の種としてセメントを散布したが、一部のセメント袋が粉状にならずに、セメント袋のまま民家に落下。
さすが、ロシア。
やるときはやる。( 以上 Wiki参照 )  


まあ、やっぱり、
多少、やり過ぎるきらいはあっても、
ニッポンっていい国です!

(写真は アンティークのひとえ色留袖 雨に低く飛ぶツバメ