ICHIROYAのブログ

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マイムマイムに狂い、オクラホマミキサーに胸焦がせ! 


ダンス、ダンス!
である。
踊り狂いたい。
世の中に、踊り狂って、すべてを忘れたいと思わないような、正常すぎる精神の持ち主なんて、存在するのだろうか。
少なくとも、そんなヤツと友達にはなりたくない。

さて、来月3日に高校時代の学年の大同窓会に出席することになり、甘酸っぱい思い出が蘇った。
フォークダンスである。

僕の通った共学の高校は、まずまずの進学高で、良い子たちが集まっていた。
当時、規則違反のバイクに乗って、ぶかぶかのズボンをはいていた、柔道部主将のA君が、なんと、校長先生になっているぐらいだから、僕らの良い子ぶりがわかろうというものだ。 

その高校時代。
体育祭や学園祭、スポーツ大会など、なにかあると、夜遅くまで集まって騒いだ。
みんな熱気が冷めやらず、いつのまにか、夜の公園にたむろすることになる。
良い子たちだから、酒やタバコもしない。
何をするかといえば、フォークダンスなのである。

自分たちで歌いながら、オクラホマ・ミキサーやマイムマイムを踊る。
とくにマイムマイムは、踊り狂っていると、思春期の悩みや不安を上回る生きていることの歓喜が湧いてくるのだった。

マイムマイムという歌とダンスは、もとはと言えば、イスラエルのもので、 開拓地で井戸を掘り当てて喜ぶ人々の様を歌ったものだという。
全世界からイスラエルの地に戻ってきたユダヤ人が「国を建て、新しい息吹きのもとに未開不毛の地に希望の「水」をひいて開拓にはげむ喜び」をあらわした歌なのだという。
振り付けも、1963年に、イスラエル人が来日して、現地の踊り方をそのまま日本に持ち込んだもの、と言われている。( Wiki 参照 ) 


当時は知らなかったが、そういわれてみれば、そんな喜びが湧いてくるダンスなのである。

もちろん、この思い出の甘酸っぱさは、フォークダンスのもうひとつの定番、オクラホマ・ミキサーのせいである。
男女ペアーになって、相手が次々に替わっていく。
そして、あこがれのひとの手に触れ、肩に触れることのできる、唯一の、合法的な機会なのである。
オクラホマ・ミキサーが始まったら、あのひとの位置を目で追う。
順番は回ってくるだろうか、まさか、直前で、終わりってことはないだろうか・・・


同窓会で会う仲間たちは、あと数年で「シニア」とくくられる年代になった。
でも、また、こんな風に、夜の公園で、フォークダンス踊ろうよ。
嬉しいことも、辛いことも、いっぱい経験したけど、卒業して35年、お互いがんばったじゃないか!

さあ、夜の公園で、ダンス、ダンス!
である。

怪しい集団と思われて、
警察に通報されたったかまやしない。
だって、俺たち、それが許されるぐらいには、がんばってきたのだ。