ICHIROYAのブログ

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携帯で顔写真を写すだけで、そのひとのFacebookページへ飛べるソフト

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なんて、開発されたや嫌だな、と思う。
街ゆくひとびとを携帯の動画に写すだけで、そのひとの名前が頭の上に現れて、クリックしたらプロフィールがでてくる、とか。

やっぱり嫌だな。

でも、顔認識技術や検索技術がこのまま進むと、そういった未来は、すぐそこにあるのは間違いない。

ご存知のように、すでに、高精度の顔認識技術は、色々なところで実用化されている。
たとえば、USJの年間パスには顔写真が添付されており、最新の顔認証技術が使われているというし、香港、チリなどの入国管理、セキュリティの厳重な会社でも使われている。

有名人でなくても、顔を写真に撮影されただけで、すべて裸にされる未来が近づいているのだ。
これは、国民の総背番号制より、ずっと恐ろしい。

現在、ネット上で、一般の個人情報が、正確に反映されているのは、やはり、Facebookだ。
Facebookは、プロフィール写真に、明確に本人とわかる写真の登録を推奨している。
Facebookのいうままに、わかりやすいプロフィール写真を掲載していると、やがて、その写真をもとに、検索する技術ができるだろう。
そして、どこにいても、「知らないひと」になることができなくなるのである。


ところで、なんでそんなことを考えたのかというと、昨日、最新のデジカメに感動したからだ。
デジカメは顔を認識し、自動的に顔に焦点を合わせる。
最近では、笑顔認識というものもある、と聞いてはいた。
きのう、娘夫婦が、新婚旅行から帰ってきて、撮ってきた写真をテレビで見せてくれたのだが、「セルフタイマー」x「笑顔認識」という方法で撮った写真がとてもおもしろいのである。

たとえば、家族写真を自分で撮る場合。
いままでなら、家族の位置を決め、カメラをセットして、60秒とかのタイマーをセットして、シャッターボタンを押す。カメラを置いて急いで走り、家族の位置に加わり、「笑って、笑って~」などと言って、パチリ。
どうしても、「写真を撮る」「写真用に笑わなきゃ」という、どこかぎこちない写真になる。

しかし、「笑顔認識」で自動的にシャッターをおろすという設定にしておくと、とても自然な写真が撮れるのだ。
カメラをセットして家族と一緒に並び、だれかが、歯を見せて笑った瞬間に、「パチリ」となる。
デジカメなので、何枚も撮って、要らないものは消せば良い。
リラックスして、談笑しているあいだにも、「パチリ」「パチリ」、誰かが馬鹿をしてみせたときも、「パチリ」とシャッターは自動的におりる。
みんなの笑顔が、ほんとうに素敵な笑顔になるまで、何枚も何枚も写真が撮れるのだ。

家族や友達で集まって、この写真を撮ると、ほんとうに面白い写真が撮れる。
それを、スライド形式で、テレビで写すのも、いままでに、味わったことのないような、楽しい経験だった。
「笑顔認識」には、こんなに画期的な楽しみ方があったのか、と心底驚いた。
まるで、ウォークマンをはじめて体験した時のような、新鮮な体験だった。


技術の進歩は、想像できなかった、楽しみを提供してくれる。
が、同時に、最初に書いたような懸念も現実のものになりつつあるのだ。

「笑顔認識」機能のデジカメはすぐにでも買う価値がある。
しかし、FBのプロフィールの、検索されやすいような顔写真は、ソッコーで消去したほうが良いかもしれない。 


( 写真は 唐子の現代袋帯 笑顔認識でつくった図案?