ICHIROYAのブログ

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カジノ反対! 日本の原風景を世界に売りだそう!

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橋下市長が、カジノ誘致に熱心だ。

大反対だ。

すでに パチンコだけでも、20兆円(*1)もつぎこんでいるのに、国民が博打に使うカネがまだ足りないというのだろうか。
いくら損をしても、博打についついカネをつぎ込んでしまうひとたちから、これ以上絞りとって、日本が良くなるなんて、なんで考えられるのか。

マカオのように、海外からの観光客が増えるって?
アジアの博打打ちは、マカオにまかせておこう。
カジノなんてどこの国にでもつくれる。
かりに大成功したら、それを見たアジアの各国で、カジノ建設が盛んになり、アジアはカジノだらけになるだろう。
カジノ同士の競争になって、また、結局、元の木阿弥である。

カジノの計画なら、計算はカンタンだろう。
しかし、そいつは、数字をいじくって未来を考えようとする人たちの考えそうなことで、あきらめて階段をひとつ降りる計画なのだ。
どこまで、降りていけばいいというのか。

もっと、知恵をしぼろうよ、と思うのだ。

たとえば、日本全土をアグリツーリズム(農業体験旅行)の 楽園のようにするのはどうだろう。

田んぼが広がり、雑木林に彩られ、ところどころに社寺が点在する。
雀が飛んで、小川にはメダカが泳ぎ、虫が鳴く。
腰の曲がったおじいちゃん、おばあちゃんが元気に農作業に励み、やさしく、暖かく接してくれる。
トトロの舞台のような日本の原風景。
これこそが、日本が世界に誇るべき、タカラだと思うのだ。
これこそ、世界に売る出すべき、日本のタカラなのだ。

そんな日本の原風景の宝庫の地方では、人口減少が続き、集落の存続そのものが危ぶまれているところが多くある。
当然、空き家もどんどん増えている。
そんな田舎の空き家をちょっと整備して、アグリツーリズムの宿にするのだ。
その宿では、田植えなど、近隣の農家の手伝いをしてもらうこともできる。
秋には夏祭りだ!村のひとたちといっしょに踊り狂うこともできる。

そして、それを海外に強力に宣伝し、海外からの観光客を受け入れる。
「トトロの世界へお越しください」っていうわけだ。

きっと、働き手はいくらでもいる。
外国語ができる若者を、そんな村に送り込んで、現地の村のひとたちと協力しながら、来訪客をおもてなしする方法を考えてもらえばいいのだ。
インターネットが発達した現在、田舎暮らしへの障害はかなりなくなったし、現実に、できれば田舎で働きたい、という若者も多い。
アグリツーリズムの宿をまかせられる若者には、ネットで海外に向けて、日々のいろいろな情報を発信してもらう。
田舎にいながら田舎に埋もれる仕事ではなく、いわば、田舎にいながら日本の原風景の魅力を世界に発信する世界レベルの仕事になる。

若い人には雇用を。地方のひとたちにも雇用を。限界集落に賑わいを。空き家にひとを。
どう考えても、一石二鳥どころではない、プランである。

じつは何年か前、近所の田植えのヘルプに行ったことがある。
そこに話を聞きつけたアメリカの青年がいて、とても楽しそうに田植えをしていた姿が、目に焼きついているのだ。

日本人は、外ばかり見て、自らの魅力を認識するのが下手だ。
日本の原風景こそが日本の宝なのだ。
この宝を、世界に売りだして、日本の観光立脚を確かなものにしようではないか。
 

 カジノはいらない。


(*1)『レジャー白書2010』パチンコの参加人口は1720万人、2009年の市場規模は21兆650億円

(写真は 稲穂と雀の刺繍 アンティーク帯 日本の原風景こそ国の最大の宝!

 

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