ICHIROYAのブログ

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先生信じて良かですか?(コレステロールを巡る嘘八百)

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にわかに信じがたい。

包容力のある笑顔。
寿司屋の兄ちゃんみたいな、愛嬌のある四角い顔。
真剣な顔をペーパーに落として、赤鉛筆で数値をチェック。
「体調はどうですか?」とやさしい声。
「悪玉コレステロールも、総コレステロールも、ぎりぎり正常値の範囲内です」

そして、ここ3年間、信頼しきっていた先生は、僕にメバロチンを処方し続けてくれたのだ。

そのメバロチン、コレステロール低下剤は、悪玉コレステロールの値を下げはするけど、悪玉コレステロールを下げたところで、何もメリットはない、と言うではないか!

そういう話は、ちらちら耳に入ってきてはいた。
しかし、どうせ週刊誌の噂レベルの話だろ、僕はあの先生を信じる、とばかり、ちゃんと調べずにいたのだ。

数年前の人間ドックで、「高脂血症です。生活習慣を変えるか、コレステロール低下剤を飲んでください。このままだと心筋梗塞などの病気になる危険が高いです」と言われ、2年にわたる無理から運動の苦闘の末、メバロチンに屈したのだ。

心筋梗塞、そしてとくに、脳梗塞になり、後遺症で、寝たきりになるイメージが僕を苦しめたのだ。
きっと嫁は僕の身体が動かないことをよいことに、足の裏をこちょこちょして、僕を苛むに違いない。


しかし、サクッとネットで調べただけでも、 コレステロール低下剤 の怪しさがたくさんでてくる。

基準では、総コレステロール220mg/dL未満が標準値だ。


しかし、日本での複数の疫学調査では、総コレステロール値240-260mg/dLのヒトが最も健康であるという結論が導かれるという。
「家族性高コレステロール血症」という遺伝的疾病を除けば、悪玉コレステロールの上昇が心筋梗塞発症にあたえる影響は少なく、かつ、総コレステロールが高いと逆に脳梗塞のリスクは低くなるそうだ。

(参考サイト)


おいおい!
僕はわざわざ、薬を飲んで、毎月先生のもとに通って、何も効果のない治療を受け、しかも 脳梗塞になりやすくしていたのか?!

う~ん、まだにわかに信じがたい。

コレステロール低下剤の市場規模は3300億円(1999年)もあり、薬品会社や医療機関の経済的影響が大きすぎるので、無駄とわかっていても、医師も薬品会社もその使用をやめれないのだ、という。
どうやら、コレステロール低下剤の現状は、たんなる噂レベルではないようだ。


そもそも、治療前、自分の値がいくつだったか、もうはっきり覚えていない。
メバロチンをやめたら、コレステロール値はどうなるだろうか。

そして、今度、先生に診てもらったとき、どうしたらいいんだろう。
いい先生なんだよなあ~

「すこし、またコレステロール、基準を超えてきましたね。たくさん、美味しいもの、召し上がったのかな?」
「先生、メバロチン、飲んでも無駄なんで、飲むのやめたんです」

ああ、あの先生の、驚き、怒った顔を想像すると、怖い。そして、悲しくなる。
先生は糖尿病や高脂血症治療の專門のかただ。
巷間いわれている、コレステロール低下剤の無意味さについて、どんな見解を持っておられるのだろうか。
知らないということはあるまい。
表情を一変させて、ホンキで議論にのぞんでこられるのだろうか。

どうしようかな。
先生の顔を立てるか、自分で調べたことを信じるか、悩むなあ。

(写真は 匠なタッチの布袋さんの袱紗 コレステロールだいじょうぶ?

 

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