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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


「鶴の恩返し」は実話だった!世紀の大発見(3・結果編)



ICHIROYA,世紀の大発見か?!
と思われた、「鶴の恩返し」の着物の件。
ついに、僕にもおおきな運が向いてきたか、と思われた。

「鶴の恩返し」は実話だった!世紀の大発見(1)
「鶴の恩返し」は実話だった!世紀の大発見(2)

さて、着物に織り込まれた羽毛が鶴のものなのかどうか、調べる方法を探した。

鳥類環境さんという会社が業務案内に「鳥類鑑定」という項目をあげておられることを発見。問い合わせてみる。
片岡さんというかたから丁寧なメールをいただき、自社ではできないが、山階鳥類研究所さんという研究機関なら可能かもしれないと、ご紹介いただく。

山階鳥類研究所のHPには、「総裁に秋篠宮文仁親王殿下を迎え、研究員として平成17年6月まで13年間、紀宮清子内親王殿下がお勤めになりました」とある。

なんだかオオゴトになってきた。

恐る恐るメールを書く。
今度は、平岡さんという広報主任のかたから、またも、丁寧なお返事をいただく。
鶴の羽毛の同定については、現在できるものがいないが、「日本鳥類保護連盟という団体に藤井さんという方がいらっしゃり、この方が、羽毛を顕微鏡的に観察して同定を行う技法を研究されています」とのこと。

片岡さん、平岡さんに感謝しつつ、藤井さんにメールを書く。
すると、すぐに返事があり、羽毛の鑑定ができると思うので、サンプルを送ってほしいとのこと。
藤井さんにも興味をもっていただいたようだ。
藤井さんのHP『自然の探求日誌~~野山で見つけた羽根を中心に、その時々で興味のあるものを紹介します』には、色々な鳥の羽根の特徴が顕微鏡写真とともに紹介されており、興味深く拝見し、ますます期待が高まる。

そして、「かくしょう」と思われる着物を、藤井さん宛に送って、二日。
ドキドキしながら結果を待った。

そして、結果はこちらに!

「鶴の恩返し」

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(藤井さんのHPより 着物からとった羽毛の拡大写真)

残念ながら、織り込まれた羽毛は鶴ではなく、ハクチョウのものであった。

じつは、ハクチョウの羽根を織り込んだ織物は昔からある。
秋田県岩城町亀田では、ぜんまいやハクチョウの羽毛を織り込んでつくった「ぜんまい白鳥織」(天鷺ぜんまい紬)というものがあった。
その織物の伝統は途絶えてしまったけど、「羽毛紬」として、ハクチョウの羽毛を織り込んだ紬は現代にもつくられている。

う~~ん、かなり残念だ。
しかし、昔からつくられてきた「かくしょう」も、実際は、ハクチョウの羽根をつかったのではないか、とも思われる。
鶴の羽毛か、ハクチョウの羽毛かは、藤井さんのような専門家が顕微鏡で調べなければわからない。
だとしたら、江戸時代のひとたちが、「これは鶴の羽毛でつくった」といえば、誰も「嘘!ハクチョウでしょ!」などと突っ込めないはずだ。
この着物は、やっぱり、「かくしょう」と呼ばれていたのではないだろうか。

鳥類環境の片岡さん、山階鳥類研究所の平岡さん、そして、日本鳥類保護連盟の藤井さん、ほんとうにありがとうございました。

謎が溶けました。

いつか「鶴の恩返し」が実話だった証拠の着物をみつけてやるぞ!
そのときはまた、お願いします!


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