ICHIROYAのブログ

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娘が嫁ぐ日の朝

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左:長女 祥子 右:次女 麦

今日は、長女の結婚式。
まさにこれを書いているいま、娘が嫁ぐ日の朝、5時。
まだ、長女も、次女も、嫁も、寝ほうけているが、まもなく、長女は起きてきて、三つ指をつき、「お父様、お母様、長い間お世話になりました」と言いにくるのだろう。
まあ、たいしてお世話をしたわけじゃないので、別に、そんなこと言ってくれなくてもいいんだけど。

まえに書いたけど、長期にわたる結婚計画のなかで、今日は、嫁がかよう、こっちの教会で結婚式をあげ、当人たちはそのあと関西の友人たちとパーティーをするらしい。
新郎と親族は、富士吉田から中型バスを借り切って来られる予定だ。
式の段取りや、お花の手配、衣装の手配、駐車場の確認などは、嫁が長女といっしょに全部やってくれた。

あとは、僕が、バージンロードを、ちゃんと歩くことができるかどうかに、式の成否はかかっているらしい。
右足を出して、左足を同じ位置まで出して揃える。こんどは、左足を出して、右足を同じ位置まで出して揃える。
これを繰り返す、普段とは異なる歩き方だ。
嫁や長女が、「ちゃんと歩いてよ!」という。
そんなに、偉そうに言われなくても、バージンロード・ウォークぐらい、簡単にできるのである。
見くびられたものである。
見くびられる理由がないわけではないが、今回は歩くだけである。心配無用だ。

だが、ちょっと迷っている。
足が揃わず、右、左、右、右、右、左となってしまい、あげく長女のドレスの裾をふんずけて、長女が転倒する。
そういふうに、わざとやって見せたほうが、ふたりのそして両家族の記憶に、より鮮烈に刻まれるのではないだろうか。
なので、僕は、実際にそうするかどうか、直前まで考えて決めようと思っている。

あと、泣いて見せるべきか、泣かざるべきか、も、いま、迷っている。

嫁は、ハンカチ、ハンカチ、などとはしゃいでいるが、馬鹿げている。
娘と歩くバージンロード。
そら豆のようなぺしゃんこの顔だった幼児のころ。妖精の国のお姫様の姉妹かと思えるほどかわいかった小学生低学年のころ。
そんな映像が走馬灯のように頭の中をめぐり・・・一筋の涙が。
しかし、あの乱れた部屋、バイト三昧で単位もとらず留年したこと、英会話教室をサボって授業料を無駄にしたこと、などなどの悪行三昧に思いがいたり、一筋の涙は、さっとひっこみ、早く嫁に行ってしまえ、と怒りにかわることは間違いない。

しかし、花嫁の父は、泣くことを期待されているのであれば、泣いて見せてやるのも、親としての責任かな、とも思う。
なので、泣くか泣かないかも、直前まで考えて、決めようと思っている。

 
心配していた天気も、すっきりと晴れ、とはいかないようだが、なんとか曇りでもちそうだ。

出席してくださる皆さんに、粗相がありませんように。

そして、誰にとっても、素敵な結婚式になりますように。