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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


愛する人といるとき、もし暴漢に襲われたら

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愛する人といるとき、もし暴漢に襲われたら、愛する人を守れるだろうか。
男の子であれば、そして母であれば、だれもが考えたことがあろう。

しかし、ブッチャーのような男が襲ってきたら、ことはそう簡単ではない。
ブッチャーとアンドレ・ザ・ジャイアントブルーザー・ブロディが三人で襲ってきたら、ことはさらに困難になることは確実である。

その日のために、武道や格闘技の鍛錬を重ね、自信をもって対応できるようにしておくことが重要である。
しかし、女性が、上記のような状況に対応するほどの武道を極めることは、そうとうに困難な道であることが予想される。
アメリカは銃社会であるとして、よく非難される。
しかし、真剣に、リアルにリアルに、女性が自らの身と愛する家族を守る方法を考えると、銃をもつ、ということも納得のいく話ではある。
銃の乱射事件などで銃社会に対する懐疑の声はあがっても、アメリカが銃を捨てないのは、そういう思想もあるのかと思う。

高校生のとき自転車通学をしていた。
通学路にあるある男子校は、ほとんどみんなが、前髪を盛り上げ、ぺたんこのカバンを持ち、太い太いズボン(裾では細くなっているやつ)をはいていた。
通学時、彼らの集団が歩いているさまは、かなりの迫力である。
ある日、僕は友人と自転車で帰宅中、ちょうど、彼らが横断歩道を渡りだしたところに出くわした。
先を走っていた僕は、迫力におされ、横断歩道の10メーターぐらい手前で自転車をとめた。
近くまでいって止めたら、止まっている間に、からかわれるんじゃないか、と心配し、そう、怖かったのである。
後ろにいた友人も同じく自転車をとめる。
なんだか、連中ががやがやしているな、とは思ったのだ。
信号がかわって、さて、行くか、と思った時、うしろから友人が言った。

「おい、あいつら笑ってたな。怖がって、あんなとこで、待ってる、とか言われてた」


さて、この件があってから僕は本気になった。
自分ひとりのときなら、逃げる、という手もあるけど、愛している人とふたりでいて暴漢に襲われたら、逃げるわけにはいかないのだ。

高校時代、僕は柔道部だったのである。
一応、黒帯である。
しかし、馬鹿な僕は、柔道の関節技は、極めれば最強であることを、まだ知らない。
柔道部で一番弱いうえに、いくら体落としや小内刈りを練習しても、いざというときに役立つとは、とうてい思えないのである。

暴漢に勇敢に立ち向かう男のイメージは、はっきりできているのだ。
「荒野の七人」の、寡黙な、ジェームス・コバーンである。
銃よりナイフが早い、と言って笑われ、「銃 VS 投げナイフ」の決闘になり、相手が銃を抜くより早く、投げたナイフを相手の胸に突き立てる。

ナイフ投げが良かろう、と僕は思った。
しかし、ナイフをずっと持ち歩くのもなあ、と躊躇する。
で、ひらめく。
ナイフのかわりに、ダーツだ!
こっそり持ち歩けるし、いざというときには、一閃、相手の急所へずこっ!

ダーツ盤とダーツを買ってきて、自分の部屋にぶらさげ、猛練習を始めた。
上から投げる、普通の投げかたではない。
ちょうど、コバーンやジュリアノ・ジェンマの決闘シーンのように、下ろした腕から、振り上げるようにして投げる。
ポケットからそっとダーツを出し、最小の動作で投げれるように想定した、実戦的な投げ方である。
やがてダーツ用のベルトも考案した。
穴がふたつあいている太いベルトに、紐を通し、そこに5~6本のダーツをとめる。羽根の部分が紐にひっかかっているので、落ちることはないが、下に強く引いて、引きぬくことができるのである。
これで、目もとまらぬ速さで、数本を連投すれば、数人だって同時に相手にすることができるのである。
勉強している、と両親には思わせ、部屋にこもって猛練習した。
ダーツ盤はすぐにボロボロになり、後ろにへこんでしまう。
ダーツ盤のまわりのふすまや柱も、ぼろぼろである。
そして、僕は誰よりも早く、誰よりも正確に、ダーツを投げれるようになったのである。


そのようなわけで、歳はとったけれど、昔の腕前はさほど鈍っていない。
なので、悪いひとは、いまも、へたに、僕には近寄らないほうがよい、と思う。

でも、悪いひとに一言だけお願いしたい。
ダーツを投げ返すのだけは、なしですから。



愛する人といるときに、もし暴漢に襲われたら、あなたは愛する人を守れますか?