たかが髪、されど髪!
今日は燃えています。
最近、ブログのネタに悩み、ふだんは読まなかった新聞のコラムなどを読んで、プロフェッショナルはどんなことを書いているのか、研究しています。
昨日、日経夕刊のコラムで、ある作家さんの、HAGEに関するコラムが載っていて、対抗心がムラムラと燃え上がってきました。
HAGEに関するコラムなら、負けん!
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ちょうど、大学生の頃。
なんだか、髪がよく抜ける。
昔のポールマッカートニーみたいにおろしていた前髪が、なぜか、どんどんまばらになっていくような気がする。
いや、気がする、ではなく、たしかに、寂しくなっていく。
おいおい、眼は近視、ひどいアレルギー性鼻炎で、歯は正咬合プラス、でも、その不具合たちとやっと折り合いをつけたと思ったら、次は、HAGE?
いろいろ調べたら、頭を洗いすぎて油分を洗い落としてしまうのは、いかん、とか、脂っこいものは髪によくない、とか、マッサージをまめにするのが良い、とか。
脂分は断ち、髪を洗うのは、数日に一回、頭皮マッサージ器を買ってきて、ゴシゴシ。
でも、アイスホッケーをやっていた僕の頭は、汗でどろどろ。
数日に一回しかしない洗髪が、髪へのダメージに拍車をかけたようで、遠征先のホテルのバスで洗髪したときなど、タブの水面は、抜け毛で真っ黒に。
それを見て、文字通り、目の前が真っ暗。
たかが、髪。
たしかに、わたしのおとうさん、あんたのおじいちゃんは、つるっぱげだったよ、と母がにやにや。
隔世遺伝するっていうからね。
でも、髪ぐらいなくたって、目も見えれば、手足も動く、男なら、それぐらいのことで泣き言をいうもんじゃないよ。
なるほど、シーザーは禿げていたし、禿げる人ほど精力も強く、大きな業績を上げることもできるってもんだ。
いまなら、孫さんっていう、素晴らしいお手本もある。
されど、髪。
わかっちゃいるんだけど、20そこそこの色気づいた僕。
飲み込めない。
孫さんがどうだか知らないが、あのシーザーですら、HAGEに悩んでいた、というではないか。
HAGEてもかっこいい方法はないか、死ぬ気で考える。
荒野の七人のユル・ブリンナーは、かっこいいぞ!
剃ってしまえば、いいんだ!
で、鏡を見ながら、髪のない自分を想像してみる。
いや、やっぱりダメだ。
顔の造作が圧倒的に違う。体格も貧相だ。
頭を剃ったら、捕虜になった日本兵そっくりだ。
その手はダメだ。
髭をいっぱい生やして、髪はなくても、濃いあご髭がダンディーっていうモデルもいるぞ!
これはどうだ!
だめだ、髭もしょぼしょぼにしか生えん。
じゃあ、剥げてもいい職業を選べばいい!
そうだ、坊主になろう!
でも、頭を剃っても、おでこの上が青黒くないと、「あ、この坊主め、剃っているからわかりにくいけど、実は禿てるな、ははは」と陰で笑われたらどうしよう。
やっぱり、禿げないように、やれることは全部やろう。
新しい養毛剤の情報は貪欲に収集。
なんだか、もうすぐ、いまにも、画期的な治療薬が開発されそうだ、と何度も何度もカラ喜び。
よく効くと言われていた養毛剤「不老林」を買ってきて、頭にぱっぱ、でゴシゴシ。
と、HAGEの悩みはかくも深刻です。
禿ている人は、自ら好んで禿げた頭を晒していると、世間の人々は思っているような気がして仕方がないのですが、ここで、はっきり宣言しておきたいと思います。
俺たちは禿げたくって禿げたわけじゃない!
ちなみに、現在の僕の髪の状況ですが、幸い、母方のお爺さんのようにはなりませんでしたが、父にそっくりになってきました。
広い広いおでこは、いま測ってみたら、生え際から眉まで、8センチ。
全体に薄い目です。
でも、もう、いいんです。
髪がなんだ!
HAGEのどこが悪い!
実際のところ、どうなろうと、気にならない歳になってきました。
残りの人生、髪のことなどどうなっても、やるべきことをやりぬくだけです。あんなに悩んだ自分は過去のものになりました。
あ、やっぱり、プロのコラムには勝てませんね。
ただの泣き言になってしまいました。
で、その作家さん、ニュージーランドから輸入している養毛剤がよく効くって書いてたなあ、なんていう養毛剤だろ?